
連日の雨予報といっても、
雨がずっと降り続けるはずがない。
チャンスは必ずある、と思い、
雨が止んだ隙を狙って畑に出る。
もうすっかり空は秋。ビール売り場にも秋味という名前のビールが並び始めた。
先日立てておいた畝に、支柱で溝を作り、
ニンジンの種を植える。
何メートルも溝を作る場合は道具を使うと、
真っ直ぐに、簡単に溝ができる。
問題はここからだ。
こんな小さい、からしだねのような粒を、
1センチ間隔で撒くのは相当骨が折れる。
これこそパソコンなら一括処理で、エンターキー押すだけで済ませたくなるが、農はそうはいかない。
全て手処理。
途中で風に吹かれて種が飛んで溢れたりすると、
あー!
もう気が遠くなるようなところ、
根気よく、必ず美味い野菜を作ったるぞ!
と気力で乗り切る。
後で腰が痛くなるのは目に見えてますけどね。
隣はダイコンの畝。
後は予報通り雨が降れば、
水遣り毎日しなくても土が湿っぽいので良いが。
念のため乾燥防止のため軽く籾殻をかけておく。
ニンジンは芽が出さえすれば、半分成功したようなもん、
というけれど、本当にそうかなぁ。
からしだねのような信仰が山をも動かす、というけど、
僕には経験がないのでそんな確信は持てない。
教科書通りにやってみて、上手くいかなければそれまでだ。
諦めるしかないですね。